みたらいギャラリー企画2025

文学や音楽がテーマのアート展
「心惹かれる小景Ⅳ」
カタログ

日時:2024年4月26日~5月6日
会場:みたらいギャラリー







「Bar Bar Nostalgia - なつかしのとこや」 湊 里香




モチーフになった音楽:『If I Feel』/ビートルズ
画材:水彩 ペン 手漉コットン紙
作品サイズ:100mm×148mm
額サイズ: 235×175mm


初めて御手洗の「平野理容院」に出会ったのは、ある夏の日。
午後の日差しを浴びた深い緑の植栽の中にたたずむ空色の建物を見た瞬間、
胸がドキドキ、頭の中にはビートルズの「If I Feel」が響いたのを今も忘れられません。



湊 里香(みなと りか) プロフィール

画家
二紀会 呉市美術協会員

海辺の町に住み、命の輝きのような、心に触れるものをさがし描いています。
広島県美展 大賞 奨励賞
瀬戸内大賞展 銀賞
青木繁大賞展入選
二紀展入選10回
全国ポストカード対象展入選5回

Instagram,Facebookで活動の情報を発信しています。

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「麦わらの帽子の君が・・・」 山本ユウコウ




モチーフになった作品:マリーゴールド/作詞・作曲 あいみょん
画材:水彩絵の具
作品サイズ:B3 364×515mm
額サイズ:B3 364×515mm



山本ユウコウ プロフィール

多摩美術大学 絵画科 / 油画専攻 卒業
元 東京都公立中学校美術教諭

水彩画 / 油画 / 立体作品 制作

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「小さな演奏会」小西 美幸




モチーフになった音楽:小さな妖精のワルツ
画材:キャンバスに油彩
作品サイズ:333×242mm
額サイズ:433×342mm


家の庭の隅っこで、小さな動物たちが集まって小さな演奏会を開いていました。

楽器を演奏する子がいれば踊る子もいる。
耳を傾けてみると、もしかしたら聞こえてくるかも。



小西美幸(こにしみゆき) プロフィール

動植物をモチーフに、油絵やペン画作品を主とした制作をしています。

1997年 香川県生まれ
2021年 尾道市立大学 大学院 美術研究科 美術専攻 油画コース 修了

2019年 平成30年度尾道市立大学卒業制作展・修了制作展 優秀作品・大学買い上げ
2020年 令和元年度小林和作奨励賞 受賞
奥野ビルギャラリーズアート展 入選
     広島銀行尾道支店にて作品展示(広島銀行尾道支店/広島県)
2021年~ 現在 尾道市役所にて作品展示(尾道市役所/広島県)
2022年 第96回国展絵画部企画展示「若手作家の挑戦状ー新しい眼ー」(国立新美術館/東京都)
2025年 第21回絵のまち尾道四季展 秀作

現在 尾道市立大学美術学科 デザインコース 助手

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「The Sheltering Sky」北原順子




モチーフになった音楽:坂本龍一ピアノ『The Sheltering Sky』
アルバム『Playing the Piano 12122020』より
画材:ミクストメディア
作品サイズ:F6号 410×318mm
額サイズ:385×475mm


ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画『The Sheltering Sky』の音楽
果てしなく広い宇宙の中で、護られている場所…

その中でもがき苦しみながらも生きるという、映画の内容と合った旋律
切ないながらも絶望ではない…
そして美しい…

うまく言葉では言い表せない、受ける印象を
音源を何度も聴きながら、塗り込めてみました

※QRコードから音源を聴きながら観ていただけます




北原 順子(きたはらじゅんこ) プロフィール

    武蔵野美術大学 油絵科 卒業

2007  第59回 広島県美術展 大賞受賞
2008  第62回 二紀展(東京本展) 奨励賞受賞
2009  第13回 絵のまち尾道四季展 にて秀作入選
2012   4/3~9 北原順子油絵展(広島三越7階ギャラリー)※2014年以後毎年
2013   7/24~30 Dugong展〈北原順子と生徒作品展〉
             (広島/ブラックギャラリー)※以後毎年
2015   6/19~28 個展 猫ととっても小さな絵(広島/本と自由)
     北原順子油絵展(東京/ギャルリーコパンダール)※2018、2024も
     10/14~20 個展(広島/古本と珈琲楢) ※以後毎年
2016   5/10~22 Mの額縁7人展(広島/ギャラリーカフェ月)※2018も
     12/3~14 個展(島根/ギャラリー&カフェ草花舎)※2020も
2017  1/14~18 ミニアチュール展(東京/ギャラリア赤い鳥)※2019も
     11/30~12/4 個展(広島/暮らしの器りあん)※2019、2021、2024も
2018  1/16~27 個展Otonoiro~つながり~(広島/ハミングバードカフェ)
     5/21~31 個展(広島/ギャラリーカフェアム)※2019、2021も
     6/23~25 クロッキー展(広島/横川創苑)
2019  1/15~20 広島二紀有志7人展2→7(広島/gallery718)
     2/8~28 個展(広島/月待ち)※2021/7閉店前にも
2020  1/14~19 個展 初空月(広島/ギャラリー718)
2021  2/21~28 トモシゲマサヤ&北原順子2人展 ねこ日和
          (広島/ギャラリーカフェアム)※2023、2025も
2023  3/4~11 トモシゲマサヤ&北原順子2人展 ねこ日和
                    (東京/カフェポーポキ)
2025  1/11  『12』からのインスピレーション絵画と舞踏(神田美有さん)
                    (広島/ギャラリーカフェ月)

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「COMA」井手原 敬一




モチーフになった音楽: Metallica 「 ONE 」 
画材:陶
作品サイズ:180×240mm


回りから昏睡状態に見えても、
自分の中ではしっかりと意識がある感覚を、
表現したかったです。



井手原敬一(いではらけいいち) プロフィール

広島県福富町において、主に作陶を中心とした立体作品の 制作活動をしています。
古代の建築に影響を受けつつ,未来を連想させる様な作品を創作しています。




「破船」 井手原 敬一




モチーフになった小説:吉村昭著 「破船」 
画材:陶
作品サイズ:200×220mm


破滅の中からでも、生き残った者たちが歴史を紡いでいく感じを
表現しました。



井手原敬一(いではらけいいち) プロフィール

広島県福富町において、主に作陶を中心とした立体作品の 制作活動をしています。
古代の建築に影響を受けつつ,未来を連想させる様な作品を創作しています。



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「ひとふさのみにとまと」加登真希




モチーフになった本:食のエッセイ集『桃を煮るひと』(ミシマ社)
画材:水彩
作品サイズ:265×155mm
額サイズ:350×300mm


庭でミニトマトを育てたことがあります
当時は独り暮らしで
よく実がなったのはいいのですが
ある日を境に手入れができなくなってしまいました
気づくとブロック塀を越えて隣近所の庭まで侵入してしまっていました
そんなことをミニトマトを見ると思い出します
まるで葡萄のような鈴なりのミニトマトを見て
新鮮だなあと思いました





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「ファーストハーベスト」加登真希




モチーフになった本:食のエッセイ集『桃を煮るひと』(ミシマ社)
画材:水彩
作品サイズ:350×250mm
額サイズ:550×410mm


収穫したさつま芋を描きました
魔族の心臓を掘り当てたとはしゃぎました



加登真希(かとまき) プロフィール

広島県生まれ


広島芸術専門学校油絵コース卒業
京都造形芸術大学(現京都芸術大学)通信教育部洋画コース卒業
木原和敏絵画教室 2015~2019入門
2018年より自分で育てたり身近な野菜を描くようになり
毎年、野菜の絵を中心に作品展を開催
昨年よりミュージシャンとコラボしたライブペインティングの活動を開始

  入選歴
2003 デザインネットワーク広島 広島市長賞受賞 2008 第60回 広島県美術展 入選
2009 ・2015 FUKUIサムホール美術展 入選
2016 第1回 瀬戸内大賞展 入選
2017 ~2019 FUKUIサムホール美術展 入選

個展歴
2008・2018 gallery718(広島)
2019 カフェ・テアトロ・アビエルト(広島)
2020 Boogie Man’s Cafe’ POLEPOLE(福山)
2020 ギャラリーカフェアム(広島)
2021 SAKAKINO inシャレオ オープン記念
2022 1月・9月 ギャラリーカフェアム(広島)
2022 gallery718(広島)
2023 とっとギャラリー(福山)
2023 Gallery+Cafeカモメのばぁばぁ(広島)
2024 ギャラリーカフェアム(広島)

今後の個展予定
2025 10/14〜10/29 ギャラリーカフェ月(広島)
2026 7/21〜7/31 ギャラリーカフェアム(広島)
ライブペインティング活動歴
2024 @森の工房AMA(社会福祉法人安芸の郷)
2024 Sings6 Hallelujah @otis!
2024 加古町ごった煮フェス 早川岳晴@otis!
2024 約束の12月 @otis!

今後の活動予定
2025 5/10 豊田勇造ライブ @アンデルセン(島根)ライブペインティング
2025 8/6 爆心地ライブ@otis!(広島)ライブペインティング
2025 10/14〜10/29 ギャラリーカフェ月(広島)個展
2026 7/21〜7/31 ギャラリーカフェアム(広島)個展

その他
毎月の東北復興応援ライブに参加 @ブギーマンズカフェポレポレ(福山)
東北復興応援ライブ宣伝ポスターの絵を担当



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「彩雲」 森下恭介




モチーフになった音楽:TVアニメ『蟲師』オリジナルサウンドトラック:「雨がくる虹がたつ」
画材:板、岩絵具、水干絵具、顔彩
作品サイズ:H.77mm×W.240mm
額サイズ:H.148mm×W.317mm


漆原友紀『蟲師』「雨がくる虹がたつ」

父親が見たという虹の根本を探す旅をする一人の男
その虹の正体はながれものと呼ばれる、虹蛇という蟲であった
色の並びが逆さまで、何にも干渉されず、
雨とともに各地をただただ移動していく限りなく自然現象に近い生物
それは、掴みどころのないものを追い求める男の姿とどこか重なっていた

彩雲

太陽の近くを通りかかった雲に、緑や赤など多色の模様がまだらに見える現象で、
仏教においては瑞相の一つとして捉えられている。

モチーフにしたのは、漆原友紀『蟲師』「雨がくる虹がたつ」という物語をイメージしたED曲で、
物語の雰囲気と虹ほどはっきり色も形も現れない彩雲とが重なっていると感じた。



森下恭介(もりしたきょうすけ) プロフィール

1989年 愛知県生まれ

2014年「第14回 芸美会展」(福屋八丁堀本店/広島) 以後毎年出展
2015年 個展:「森下恭介 日本画展」(Gallery café 月~Yue~/広島)
個展:「MILITARY ON THE BASE 森下恭介戦車模型情景作品展」
(ギャラリーaetalag/広島)
2016年「特別 G セレクション 二〇一六年新春ニホンガ展覧会」
(Gallery G/ 広島) 以後毎回出展
個展:「一街 森下恭介作品展」(ほんまる珈琲中通りヘテロトピア/広島)
2017年 広島市立大学大学院博士後期課程 修了
2018年 個展:「Fe 森下恭介作品展」 (ギャラリー交差611/広島)
2019年「広島市立大学日本画選抜展」(八千代の丘美術館/広島)
2020年 個展:「petit 森下恭介小作品展」(Gallery café 月~Yue~/広島)
2021年「其々の景色- 広島市立大学選抜作家による日本画展 」(新宿高島屋/東京)
      個展:「SKETCH 森下恭介作品展」(ギャラリー718/広島)
2022年 潮祭「みたらいギャラリー企画展 心惹かれる小景」(御手洗/広島)
      以後毎回出展
2023年 個展:「小景のかたち 森下恭介作品展」(ギャラリーカフェ アム/広島)
     「第2回 絡合展-Hiroshima City University 12-」(創英ギャラリー/東京)
2024年「第1回日本画そらみつ」(高島屋美術画廊/京都、大阪、日本橋)
「第3回 絡合展-」(創英ギャラリー/東京)

現在 広島を拠点に活動中



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「葉文オーバル皿」 岩本道明






モチーフになった音楽:Norah Jones/Sunrise
画材:陶
作品サイズ:20×23×h2cm about


仕事場には、よく音楽をかけます。

いろんな作業はコレで捗りますが、
絵付けは専らNorah Jonesです。

自然体で柔和な歌声を聴きながら
長い毛脚の筆はすいっと進みます。

しいて好みを言うとSunriseです。
葉文の絵付もNorahを聴きながら。




岩本道明(岩屋工房) プロフィール

1971 広島県呉市生まれ
1994 京都精華大学美術学部陶芸専攻 卒業
   滋賀県信楽・三重県丸柱にて工房勤務
1997 陶器制作工房 岩屋工房を構える

   呉市川尻町在住


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「シャボン玉」 川手和美




モチーフになった音楽:野口雨情 シャボン玉
画材: オイルパステル
作品サイズ:P3  273×190mm


シャボン玉
作詞 野口雨情 作曲 中山晋平

シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた

シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
生まれてすぐに
こわれて消えた

風 風吹くな
シャボン玉飛ばそう

シャボン玉飛んだ
屋根より高く
ふうわりふわり
続いて飛んだ

シャボン玉いいな
お空にあがる
あがっていって
帰ってこない

ふうわりふわり
しゃぼん玉飛んだ




川手和美(かわてかずみ) プロフィール

1954年広島県呉市生まれ

3歳から小学校まで 堀内唯一氏に師事 水彩画(具象)を学ぶ
中学から高校まで 鎌田知治氏に師事 油絵(抽象)を学ぶ
大阪芸術大学芸術学部美術科で油絵と版画(リトグラフ)を専攻

現在 点描画を中心にドローイング オイルパステル画 造形を制作
個展 グループ展 ワークショップ 教室などで活動中

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「望郷」 宮原千恵





モチーフになった音楽:童謡「故郷(ふるさと)」
画材:アクリル、メディウム、キャンバス
作品サイズ:100×180mm
額サイズ:F0


志をはたして いつの日にか帰らん
山は青き故郷 水は清き故郷




宮原千恵(みやはらちえ) プロフィール

山口県出身、広島県東広島市在住
比治山大学短期大学部 美術科洋画専攻卒業
油彩やアクリル絵の具を主に使用。
モチーフから受けた感動から自分自身の意識や心理状態、内面を観察し、感じたものを描く。

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「生きて輝け / Live and Shine 」 有田大貴




モチーフになった音楽:ONE OK ROCK 楽曲『Tropical Therapy』
画材:画用紙にアクリル絵の具、オイルパステル、洋金箔
作品サイズ:210 × 297 mm
額サイズ:297 × 420 mm


TAKAは、インタビューでこの楽曲についてこう述べている
「世界を見渡せば終わることの無い戦争やそれらがもたらす混乱が私たちを苦しめ、
ストレスを与え、生きづらくさせている。私たちはそういった状況から逃れる必要がある。」

確かに、この世界は穏やかに落ち着くことがない。
私たちは、いつも何かに踊らされている。
けれど、この混沌の中を強く生きていくしかない。
そんな想いを絵に込めました。

※この作品は、ONE OK ROCKの楽曲『Tropical Therapy』から
インスピレーションを受けたものであり、公式作品ではありません。




有田大貴(ありたたいき) プロフィール

広島を拠点に活動するアーティスト。

海外に長期間滞在していた経験から、
自分のルーツである広島、海(瀬戸内海)、そして音楽を主要なテーマとしながら、
抽象的な絵画表現を中心に活動。

米国アラバマ州立ジャクソンビル大学でグラフィックデザインを学んだあと帰国。
2015年頃から音楽にインスピレーションを得た色彩豊かでエネルギッシュな抽象作品を描き始める。

ドイツでの滞在制作と個展では、
ロック音楽の破滅的な単語を制作プロセスに落とし込んだ作品展示を行い、
これをきっかけに自身の地元である広島の歴史との重なりを考えるようになった。

以来、千羽鶴やその焼却灰を素材とした絵画作品に取り組み、
「多様性」や 「生と死」 などの解釈を加え、その物質的、象徴的意味を問いかけてきた。

近作では、海の素材を使った絵画やインスタレーションも発表している。
瀬戸内の浜辺にキャンバスを広げ、
そこに流れ着いた流木や海洋プラスチックなどを絵筆代わりにして描き、
それらを画面に貼り付けて作品にするものだ。
また、企業や自治体などのイベントで海ごみを使ったワークショップやライブペイントにも出演。
素材としての物質の力を広げる活動も展開している。

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「YUKIGUNI」 船本トオル






モチーフになった小説:川端康成・小説「雪国」
画材:アクリリック ガッシュ
作品サイズ:F3  273×220mm


長いトンネル。
抜けたら雪。
よかったのか、どうなのか。

以前出張で何度も通ったトンネル。
小説も思い出もいつまでも楽しめます。




船本トオル(ふなもととおる) プロフィール

広島県広島市出身。手描きの線画イラストなどで、広島や呉をはじめ各地の風景やモノに空想を加えて描く。
家具業界、デザイン事務所を経て2021年フリーのイラストレーターとして始動。
大崎下島御手洗地区にて、イラストやオリジナルグッズ 販売の直営SHOP運営。

呉市在住。

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「星々の集い」 田頭礼華




モチーフになった音楽:サカナクション「怪獣」
画材:雲肌麻紙、岩絵の具、胡粉、雲母、膠
作品サイズ:F4(333×242mm)


サカナクションさんの「怪獣」はアニメ「チ。ー地球の運動についてー」の主題歌でした。

星に魅せられ、宇宙の真理を追い求める人々の感動が細々と、けれど確実に後世に受け継がれていく物語です。

春になり、道端に群生した花々が夜空に瞬く星々に重なって見えました。
芽が出て花が咲き、種を残してまた次の年もそこ此処に咲き乱れる。
この繰り返される過去から未来への連なりに、人は物語を見出し続けていくのだと思います。




田頭礼華(たがしられいか) プロフィール

広島県に生まれる

2016年 広島市立大学芸術学部美術学科日本画専攻 卒業
      日本画三人展 「テントウムシ」(Gallery Café月~Yue~/広島)
2017年 第44回創画展 入選(同’18年)
2018年 広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程 修了
      第18回芸美会展 出品(以後毎年出品)
      Flag of the West 2018(佐藤美術館/東京)
    ​  第72回女流画家協会展 入選(東京都美術館/東京)
      ​第22回夏の会(ギャラリー青羅/東京)
​      四人展「discothèque」(横川創苑/広島)
2019年 第45回春季創画展 入選
      Will+s展2019(西武池袋本店/東京)
2020年 Flag of the West 2020 其々の景色(新宿髙島屋/東京)
2022年 Flag of the West 2022 広島市立大学芸術学部日本画制作展(gallery G/広島)
2023年 二〇二三年 新春ニホンガ展覧会(gallery G/広島)
      第二回 絡合 Hiroshima City University 12(創英ギャラリー/東京)
2024年 心惹かれる小景Ⅲ(みたらいギャラリー/広島)
      第6回Shiosai公募展2024 (みたらいギャラリー/広島)
2025年 個展「かたちのゆくえ」(gallery G/広島)

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「Pica」 田中佐知男




モチーフになった本:劇団ハトノス2025年演劇作品「Pica」
画材:油彩
作品サイズ:410×318㎜
額サイズ:510×420㎜


1945年8月6日。
広島原爆投下。
あの時、遠い空に光を見た子供たちによって、2015年、「黒い雨訴訟」が始められた。

70年以上の歳月の中で、置き去りにされてきたものを取り戻すために。

「黒い雨の記憶」を語る人、語らない人、語れない人・・・

それぞれの歩みと葛藤の中、今年もまた1年に1度の”あの日”が訪れる。

広島出身の青木文太朗が2018年に東京で立ち上げた演劇団体「ハトノス」。
「黒い雨訴訟」を題材に、原爆投下から現在に至るまで紡がれてきた様々な記憶の足跡を辿った演劇作品『Pica』。

2024年初演の後、様々な応援の声を受け、今夏の再演・広島公演が決定しました。
東京の地で「広島ー原爆」の記憶をまなざしてきたハトノスが、初の広島公演を行います。

公演に先駆け、脚本・演出の青木文太郎からの熱いリクエストを受け宣材イラスト(油彩画)を担当しました。
青木氏と何度も検討を重ねて制作した渾身の作品です。




田中佐知男(たなかさちお) プロフィール

画家

1964年 愛知県一宮市生まれ。

2018年より広島県呉市豊町御手洗「みたらいギャラリー」を拠点に活動。
油彩画制作と並行して、映画のロケ地などの水彩スケッチも手がける。


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「千古」 菅原有加






モチーフになった音楽:中島みゆき「命の別名(1998)」
画材:木製パネル、雲肌麻紙、膠、岩絵具、金泥
作品サイズ:F3 273×220mm


モチーフにする作品について頭を悩ませていた時、ふと頭に響いた「命の別名」。
心の震えるような、好きな曲です。

この度、画面の中に描いたのはバラのドライフラワーと歌詞の一部である『石』、『樹』、『水』。
そして『命』の金文体です。
炎や蒸気が揺らめくような、ゆらゆらと立ち上るような動きに文字をのせました。

ドライフラワーを生花の色で描き、千古の時が流れても本質は変わらないままに在ることに願いを込めました。
こころの震えるような作品を描けるよう、これからも筆を持ち続けたいです。




菅原有加(すがはらゆか) プロフィール

1986年 広島市に生まれる
2005年 広島市立基町高等学校普通科創造表現コース卒業
2011年 広島市立大学卒業制作「不不易」研究室買い上げ
2012年 光洋寺 二曲一双襖絵(右隻制作)奉納(「甦る地域文化資源」(旧日本銀行広島支店/広島))
2013年 広島市立大学大学院修了制作「籠唄」優秀賞
「阿芽」日赤病院賞
佐藤国際文化育英財団第23期奨学生
第13回芸美会展(同’14〜’17年、’20〜’24年)
2014年 公益財団法人佐藤国際文化育英財団 第23期奨学生美術展
2015年 第70回春の院展入選(同’16、’17年)
2016年 広島市立大学大学院博士後期課程満期大学
2017年 「映流」広島信用金庫日本画奨励賞

第102回再興院展初入選
2018年 日本画個展「遊芽」(広島信用金庫八丁堀支店 ひろしんギャラリー)
2022年 グループ展「絡合-Hiroshima City University 12-」(創英ギャラリー/東京)(同’23年)
現 在 広島にて制作





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「そこにあった」 村松昇汰




モチーフになった音楽:風の通り道「となりのトトロ」作中曲
画材:ペン
作品サイズ:F6 410×318mm
額サイズ:393×508mm


この曲を聴くと、ひたすらに楽しかった幼少期を思い出します。
辛いことも悲しいこともあったはずなのに、あの頃はいつも楽しさだけを持ってきてくれます。

しかし、確かにそこにあったはずの時間が今はもう眺めるだけの孤島となって遠ざかっていく淋しさも想起させます。
そこにあったものは、暖かくひっそりと確かにそこにあります。




村松昇汰(むらまつしょうた) プロフィール

漫画家

1999年 広島県生まれ

2021年 講談社アフタヌーン「四季賞 夏のコンテスト」佳作
『蟲主の娘』
2021年 講談社アフタヌーン「四季賞 冬のコンテスト」四季賞
『老杉の神様』
2023年 講談社goodアフタヌーン11月号「四季賞新人戦」短編掲載
『化け猫アカデミー』




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「ハル」 岩本京子





モチーフになった本:「この世界の片隅に」
画材:陶
作品サイズ:高さ11cm×直径24cm


春になると工房の敷地内に「白いタンポポ」が一斉に花を咲かせます。
他県から移住した私は、白いタンポポが珍しくとても驚きましたが
地元の方は珍しい事ではないそうで。

「この世界の片隅に」の主人公「すずさん」も
広島市内から呉にお嫁に来た時に「この辺のタンポポは白いんじゃね〜」と言っていて、
アニメの中の主人公にとても共感してしまいました。

この敷地に咲く白いタンポポの長い時代を生き続ける生命力に
感動すら覚える春です。




岩本京子(岩屋工房) プロフィール

1997から陶器制作工房 岩屋工房を夫と共に活動。
呉市川尻町在住。

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「本と珈琲カップ」 えもり




モチーフになった音楽:アルプス一万尺
(15番. 雲より高い この頂で お山の大将 俺一人)
画材:麻マット、色えんぴつ
作品サイズ:375×285mm
額サイズ:379×288mm







えもり プロフィール

1987年 長野生まれ

2014年より「小さい人のいる絵」シリーズを描いています。
ギャラリーカフェアム、広島三越ギャラリーなどで個展をすることがあります。

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「春の萌し(きざし)」 おりでちせ




モチーフになった本:おのりえん「虫愛づる姫もどき」
画材:透明水彩絵具・色鉛筆
作品サイズ:230×170mm
額サイズ:241×302mm


モチーフにした作品「虫愛づる姫もどき」は、
都会から田舎に引っ越してきた
4人の子どもを持つ大人の女性が主人公で、
日常で出会うたくさんの虫たちとファンタジックに交流する、
ちょっとふしぎな物語(児童文学)です。

普段は忘れてしまいがちですが、
ふとしたことで「子どもだった頃」や
「その頃に抱いていた感情」を思い出す主人公。
そんな中、子どもを通して 
折り紙でよく飛ぶ紙飛行機を作る怖そうなおじいさんと出会い、
子どもが「どうしてこんなに上手に折れるの?」
という質問におじいさんが答えた
「私は昔、男の子だったんだよ。 小さな男の子だったんだ」
というセリフが印象的で、この作品を選びました。






おりでちせ  プロフィール

イラストレーター・やきもの作家

広島市立基町高等学校 普通科創造表現コース 卒業
広島市立大学 芸術学部デザイン工芸学科 卒業
2015年、広島市より呉市に移住。
2017年、呉市・豊島にアトリエ兼ショップ「Shimau.」をオープン。

現在、大崎下島在住。

海の生き物や昆虫・野鳥などが好きで
暮らしの中で見られる生き物や島の情景をモチーフに
オリジナル雑貨や陶芸作品を制作しています。


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「ことしのぶん(巳年)」 加藤真理




モチーフになった本:『たのきゅう』まんが日本昔ばなし
画材:木版
作品サイズ:148×100mm
額サイズ:254×203mm


毎年作る干支の版画が今年は巳年
全くもってヘビが苦手なのにどうしたものか
そこにこの『たのきゅう』を思い出す

たのきゅうという役者が山で遭遇したうわばみ(大蛇)から煙草が苦手だと聞き出し、
逆にたのきゅうは自分の苦手なものを小判だと伝える
苦手な煙草で退治されたうわばみは、
その報復にたのきゅうの家に大量の小判を投げ入れる…
みたいなお話

こどもの頃は痛快に思ってたけど、今思うと良いんだか悪いんだか
村人を困らせてたうわばみという前提はあるけど、
うわばみにも生活があっただろうしね
でも村人も困ってたんだから仕方ないか

神の使いという扱いと、
ただ気持ち悪いし怖いって扱いといろんな側面こそが縁起ものたる所以
大量の小判を用意出来るうわばみのスペックはこの辺りに由来しないかな…
いやどうだろう

でもやっぱり苦手でごめんなさい
なので、畏怖の念を込めつつなるべく怖くない巳年のヘビでよろしくお願いします





加藤真理(かとうまり) プロフィール

1994年 陶芸家 三輪龍作(現 龍氣生)に師事
1996年 木版画制作開始
2014年 銅版画制作開始
2016-2019年 広島市立大学芸術学部 社会人講座版画専攻修了
2021年 ART EXHIBITION 瀬戸内大賞展 奨励賞
2021年 日本版画会 入選
2021年- 県立高校美術科非常勤講師
個展、企画展など活動中

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「ホウセキ」 戸川幸一郎





モチーフになった音楽:きらきら星
画材:木版画 水彩、紙
作品サイズ:250×310mm
額サイズ:380×455mm


きらきらひかる おそらのほしよ
まばたきしては みんなをみてる
きらきらひかる おそらのほしよ

きらきらひかる おそらのほしよ
みんなのうたが とどくといいな
きらきらひかる おそらのほしよ

きらきらひかる おそらのほしよ
まばたきしては みんなをみてる

みんなをみてる




戸川幸一郎(とがわこういちろう) プロフィール

1976 広島県呉市に生まれる

1995 呉市の後藤美術研究所で絵を始める
1997  渡仏、制作活動をする。翌年帰国
1999 広島芸術専門学校入学、銅版画専攻
現在 江田島在住。毎年、広島を中心に平面、立体作品等幅広く発表。    

美術の楽しさを伝えるワークショップ、遊びの教室、
主に幼児教育での美術指導や講演活動などをしている。

江田島に暮らしや遊びを通じての学び場として「と独楽舎」を開設。
絵本『はじまりの部屋』、『シュモーおじさん』、詩画集『雲であること』出版


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「ハナノゾウ」 戸川幸一郎




モチーフになった音楽:童謡「ぞうさん」
画材:アクリル
作品サイズ:227×158mm


ゾーサン

ゾーサン

オーハナガ〜




戸川幸一郎(とがわこういちろう) プロフィール

1976 広島県呉市に生まれる

1995 呉市の後藤美術研究所で絵を始める
1997  渡仏、制作活動をする。翌年帰国
1999 広島芸術専門学校入学、銅版画専攻
現在 江田島在住。毎年、広島を中心に平面、立体作品等幅広く発表。    

美術の楽しさを伝えるワークショップ、遊びの教室、
主に幼児教育での美術指導や講演活動などをしている。

江田島に暮らしや遊びを通じての学び場として「と独楽舎」を開設。
絵本『はじまりの部屋』、『シュモーおじさん』、詩画集『雲であること』出版


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