今回は椋田サラさんのインタビューです。
今、サメにハマっていると、海の中のようなお部屋から
Zoomでインタビューを受けてくださいました。
-コロナ禍の影響はどうでしたか?
高校を卒業する頃から感染が拡大し始めて、
入学したときから、ずっとコロナ禍です。
大学に行けたのが6月で、
6月までは課題が送られてきて、自宅で課題をしていました。
大学でみんなと関わることができず、
新しい友人はなかなかできませんでした。
-サークルとかは?
短大なので、時間がなくて、ほとんどの人が入っていないですね。
教職過程をとってるんですけど、4年間でやることを2年でやるので、
忙しいです。
そろそろ卒業制作ですが、就活もみんな苦労しています。
私は、他大学に編入しようと思っているので、
就活はしていないですけど。
-今回の出品作品について教えてください。
普段はPCを使ったデザインや映像を制作しているのですが、
今回の作品は、デザインを絵画に取り込むということに挑戦した作品です。
水面をデザインっぽく表現してみたところが特徴です。
かわいらしい人魚のつもりで描いたんですが、
あらためて作品をみると、
人魚の表情に、コロナ禍でずっと孤独を感じていたその気持ちが無意識にでてしまったような気がします。
得体のしれない存在と孤独がわたしを見つめているみたいな…。
大海原の何もない中に、たったひとりでおおきな目をひらいて、
じっとみつめている、
恐怖心とか孤独感があらわれてしまったのかも。
-デザインや映像に興味を持ったきっかけは?
写実というか本物を見たままの絵はもちろんきれいなんですけど、
デザイン化されたものが横にあると
そっちのほうに目がいってしまい、
見ててわかりやすいデザインに興味を持ちました。
それから、デザインは作家が描きたいというものを制作するのではなく、
だれかから依頼を受けて、
その目的を達成するために、
表現するので、そういうところにも魅力を感じました。
-制作している映像について教えてください。
デジタルソフトで作った数分間のアニメーションを作っています。
現在は、パペットを用いたコマ撮りの映像に挑戦しています。
映像の作品は、来週からギャラリー718で開催される
グループ展「ハタチの空想展」でパソコンを使って流す予定です。
-ストーリーも考えるんですか?
はい、ストーリーとかキャラクターデザイン、
脚本、音楽も自分でやっています。
ほんとは大人数でやるほうが、効率はいいのですが、
一人でやっています。
-将来は?
商業アニメではなく、任天堂のようなファミリー向けのゲームとか
制作したいと思っています。
今は、3DCGと呼ばれる「アナと雪の女王」のような、
立体的なアニメーションも勉強中なので、
そういう仕事にも
携わりたいと思っています。
最近、サメのかっこよさに気づいてハマってるので(笑)
サメや魚をテーマにした映像作品も創ってみたいですね。
====
コロナ禍の影響を一番受けてしまった世代なのに、
チャレンジ精神を持って、がんばっていらっしゃるところが
とても印象的でした。
次週ギャラリー718で開催されるグループ展「ハタチの空想展」では映像作品を出品されますので、ご期待ください。(2021/7/15)