西岡茉祐さんのインタビュー



-コロナ禍での大学生活はいかがですか?
コロナ禍になってから家のなかで筋トレをはじめました。
腹筋とかスクワットしたり、、、(笑)

-やはり家にいることが多いですか?
緊急事態宣言中は、自宅制作か学校制作かを選ぶことになり、
自宅での制作を選んでいたので、家にいることが多かったですね。
今週からは、大学に通っています。

-自宅で作品を制作することで困ったことはありましたか?
画材をすべて持って帰って、制作していました。
先生の指導もzoomやメールで画像共有して、指導してもらったので、
直接観るのとは違っていて、難しい面もありました。
でも、 一人きりで描くので、集中して自分のペースで描ける というメリットもあり、意外によかったです。

-なぜ日本画を専攻しようと思ったのですか?
中学の頃から美大受験を考えていたのですが、
近くに美大受験用の学校はなく、 学校の美術の先生に教えてもらっていました。
その先生の影響で、 日本画の画材や岩絵具などに触れる機会があり キラキラしていてとてもきれいだ、と思って、、、

始めは、就職を考えて、デザイン系志望で考えていたのですが、
日本画に触れていくうちに、ファインアートに興味がわき、 日本画専攻に進みました。

-作品「xxxx年」について、なんて読みましょうかね。。。
そうですね、、読めないですね(笑)

-作品「マテリアル」について教えてください。
現在制作中です。
この「マテリアル」は、家のお風呂のタイルをモチーフに 描いた作品です。
テキスタイル的な感じの絵が壁にある、という場面を考えて 描き始めました。

-今回使っている材料の「箔」は金箔ですか?
銀箔です。
銀箔は焼いたら黒くなるのですが、 今回の「マテリアル」にも焼いて使用しています。
「酸化させる」ことを「焼く」というのですが、 銀は硫黄で焼きます。
焼いて黒くなった感じを作品に生かして使います。

箔もいろんな使い方があって、 絵の具の下に敷くと底高感が出て、厚みというか、 一層塗っただけなのに、 しっかり重ねて塗ったように見えたりします。
箔はキラキラさせるだけではなく、 使い勝手がいいので、よく使います。

-最後に、将来どんな絵をかいていきたいか教えてください。
これを描いていきたいという強い「こだわり」はないのですが、 幅広く、「自分の周りにあるもの」を描いていきたいと思っています。

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今回の718アートオークションを立ち上げる際に、 こころよく作品画像の提供をしてくださった西岡さん。
自分の周りにあるものを、気負わず、 のびのびと制作を続けていらっしゃいます。
インタビューにも応えてくださり、ありがとうございました。(2021/7/4)